ageHaにて (失って初めて気づく悲しみ)

初めて行ったageHaはとても広く
ひとたびメインフロアから出ると、その音は他の音に掻きけされ
音楽が中断してしまうほどなのでした。


屋外のフロアがあるので、たとえば4時頃
その横を通りかかると、朝日が見えるのです。


その広いフロアは、音に満ちていて
しかし音が拡散していくような錯覚も同時に覚え
それは高い天井のせいなのか
遠い壁のせいなのか。



3時〜6時半までがEMMA
短い時間で、予想していた通り2度上げてきました。
最近よく聴くDaftPunk〜おなじみになったOUR SONG
そしてWE GOT THE LOVE〜ゆったりとUNDERWORLD
ちょっとサービスしすぎなんじゃないかと思いながら。


そうか、これは客層に合わせた選曲なんだ。
フロア全体の若々しいノリ。
歌モノがかかると一気に上がり、人が増え
インストになると急激に人が減る。


その楽しみ方は、YELLOWでのそれとだいぶ違い
あちらが「音に飲まれる」感じだとしたら
ageHaは「音と戯れる」といった感覚か。



とにかく、急にYELLOWが無くなってしまったことを
ひどく悲しく感じたのです。


ハコの大きさ、それがある街
築き上げられた文化、床や壁に染み込んだ音。
そしてフロアとブースを結ぶ信頼感。


そういったものは唯一無二だったのだと
たとえ同じDJがまわしても
あの体験は帰ってこないのだと
それを、ひどく悲しく感じたのです。