意識の発明

説明を求められることが多いので
聞かれてもいないのに理由を考える癖がついている。
こうして理由をこじつけることで
意志はいらん宿命を背負う。


本当の我々は、感じたままに動いている。
衝動のままに生きている。
理由を分析するのは
他人か未来の自分に任せておけばよい。


頭の良さを鍛えても無駄だ。
感覚を研ぎ澄まさねば意味がない。
善と悪を、意識より速く(0.5秒以下で)嗅ぎ分ける勘を。
見えない落とし穴を、光速で避けつづける精神力を。


深い闇の中にきみは立っている。
だが、そこが闇などと誰が決めた?
次の一歩はいつだって自分の中にある。
それはもう既に決まってしまったことなのだ。