11:14

sshimoda2008-06-03

評判が良いみたいだったので借りてみました。
謎が散りばめられ、適度なスピード感もあり
サスペンスとしてはよく出来ている映画でした。


でも「だから?」と言いたくなってしまう。


作品の本質は描写にあると考えています。
何かを描写すること。真剣に、または斬新に、あるいは皮肉って。
それは細部に潜んでいる場合もあれば
全体に渡って存在している場合もあります。


ストーリーの出来は、描写と全く無関係だし
描写が秀逸でも、ストーリーが良いとは限りません。
同じようなことは演出においても言える。
音楽もそうだし、役者だってそう。
(それらが描写と深く絡んでいることも、もちろんあるのですが)


この映画を見て思いました。
結局これを作った人は、何を描写したかったのだろう、と。
見ている人を楽しませたかったのは分かる。
でも、たったそれだけのために映画を撮るなんて
なんて大変で、なんて実りのないことでしょう!


結局見終わった僕の頭の中には
レイチェル・リー・クックのたわわなおっぱいしか残っておらず
ああ、もしかしたらこれを作った人は
おっぱいを描きたかったのかもしれないな。




いや、そうに違いない!




レイチェル・リー・クックといえば「シーズ・オール・ザット」
これは、僕の愛してやまないジャンルである『プロムまでに彼女を作る』系の中でも
特に有名な作品です。主題歌は「Kiss Me」


冴えない女の子がプロムに大変身して現れるというこの物語で
黒髪の清楚な女の子を演じていた彼女。
あの子が「11:14」では、こんなビッチな役をやっている!
腰を振って喘ぎ、そして言うのです。イッた?


ルーガちゃんのビキニを見たときと
似たような衝撃を感じました。


前言撤回。すばらしい映画でした!