愛のシステム

もうすぐ2歳になる我が子は、ほとんど喋れなくて
赤、青、緑(発音は「りどりどり」)
かぁか(母親)、パパ
がっこ(抱っこ)、ブー(車のことです)
うん(これは相づち)、やだー
と、これくらいしか単語を使いません。


でも発音できないだけで、理解はしています。
だから最近は、会話だってできる。


「ハルちゃんは昨日買い物に行ったんだよね」
「かぁか!」
「かぁかとね」
「あお!」
「青のコートを着てったんだよね」
「りどりどり」
「かぁかは緑のコートだよね」
「がっこ!」
「抱っこしてもらったんだね」


今日も保育園に行く途中
「ハルちゃんは保育園で何して遊ぶの?」
「あか!」
「赤で遊ぶの?」
「ブー」
「赤のブーで遊ぶのか」
「あい!」
「保育園に着くと、○○ちゃん(お友達の女の子)にギューされちゃうんだよね」
「がっこ!」
「抱っこされちゃうのか」
「やーだー」
「そっか、迷惑なの。誰の抱っこがいいの?」
「パパ!」
「パパがいいのか」
「かぁか!」
「かぁかも好きだよねー」


本質的な 愛の深さとは
注いだ愛情が
少しも歪むことなく
真っすぐに返ってきて
それを自覚した
量の総和に 比例する


自分から発された100が
相手によって50になり
そのうちの20しか
受け取れなかったとしても
100回くりかえせば2000になる


これを愛のシステムと呼ぶならば
憎しみのシステムもまた
よく似た仕組みで動いている