帰省中

帰省して3日、のんびり過ごしていると
普段考えているほとんど全てが、意味なきことに思われる。
僕らはもっと、違うことに頭を働かせるべきなのだ。
単純な印象、小さなポリシーの数々を大切にすること
そして、やがて消え去るものとして、それに相応しい姿、形を探すこと。


何か、書いてみようと思う。意味のないものを。
たとえば、地中海に旅した中田英寿
海辺で読みたくなるような物語を。
その上、読み終えぬまま打ち捨ててしまえるような短篇を。
書き出しは決めてある。


さようなら、ターキー8のハイボール
ありがとう、冷蔵庫いっぱいのレディボーデン
僕はきみの部屋を出る。
水の流れを川と呼ぶように
流れそのものが人生ならば
僕に関わる思い出の全てが
何の淀みも残さずに
流れ去ってくれたらと願う。