プロコフィエフ ピアノソナタ7番

スーパーピアノレッスンっていうNHKの番組が
楽しくて時々見ている。
なんだかすごく難しい曲を先生が生徒に教えるって番組で
もちろん僕は、その曲のはじめの1小節でさえも弾けないのだけど
先生の言ってることはよく分かるし
ピアノって楽器の奥深さも見えてきて面白い。


あんな単純な楽器なのに本当にたくさんの要素があって
音の長さ
音の強さ
なめらかに繋がる並んだおと
なめらかで繋がらない並んだ音
跳ねる並んだ音
跳ねる跳躍
置いてくる跳躍
響かせる跳躍
無表情に並んだ音…


そのすべての要素を、部分部分当てはめながら
例えば右手の一部分は無表情に奏でながら
もう一部分はメロディーを奏でて
左手は跳ねてたりと
なんでそんな演奏が可能なのかが分からないくらいに
びっくりするぐらいに、ひとりオーケストラなわけです。


今日はプロコフィエフピアノソナタ7番をやってたんだけど
プロコフィエフって拍子とかよくわかんないし
和音二つ重ねたり平気でするし
なにより演奏によっては、何回か出てくるテーマのいくつかは
一回聞いただけじゃテーマだって理解できないくらい技巧的だしで
何の予備知識もなしに聞くのは結構つらかったりするけど
こうやって教えてくれれば、CD聴くのが楽しみになります。


なにより面白いのが
ピアノでもオーケストラでもアンサンブルでもなんでも
音楽の解釈の仕方ってのは同じだから
昔のことを思い出しながら聞けるんです。
一度目に出てきた音を聴衆は覚えているから
二度目は音量が小さくてよくて
さっきとは別の要素を聞かせましょうとか。
(トリオ二回目のトロンボーン
クレッシェンドが出てきたら、すぐ大きくしようとしないで
はじめは気づかないくらいでいいんだとか
(ダフクロの夜明けとか)


今日一番の大発見は、プロコフィエフの7/8は
5/8+2/8なんだってこと!
そんなの教えてくれなきゃ分からないもの!!
(課題曲5番!!)