恋人候補かどうかは、別として。

その『弱さ』は
ある種の人間関係において
負け、だったりする。


でも僕たちは
負けを認めないまま負けることを
許容する社会に生きている。


無償の愛(当然、友人関係を含む)が
やがて消えるエネルギーだけを残し
認められぬ負けという無へ
変換されていくその様は
まるで反世界への扉が開いたような
不確かさを感じさせる。


あるいは
既に開きはじめている予兆なのかもしれない。
やがて、世界を構成する全ての要素は
発火して、消える。