iPhoneとiTunesStoreのゲーム販売

Appleは音楽を配信し、オーディオブックを配信し
テレビ番組を配信し、映画の配信もはじめ
その全てをiPodで携帯できるようにした。


さあ残っているエンターテイメントは何か。
僕にはコミニュケーションとゲームしか思いつかない。


そこで、製造開始が噂されているiPhoneの話。
http://www.apple-style.com/laboratory/pict_06iphone_060801.html
これはApple好きな人が描いたものに過ぎないけれど
デザインはともかくとして、こういった形が採用されるとしたら
(このような形の操作ディスプレイは、既にAppleが特許取得したものだ)
操作部を、ソフトウェア側から
自由にデザインできるコントローラーとして機能させることは
さほど難しいことではないように思える。


Appleによる携帯電話が、iPodの機能を持たせたものになるならば
iPodにおけるクリックホイール
音量調節などのレスポンスが低下することは
ちょっと考えにくい。


キーレスポンスが良く
なおかつ操作部がゲームによって変化する、携帯電話。
これは、ゲーム機としての携帯電話の位置づけを
大きく変える事件ではないかと思う。


さらに想像を続ける。


iPhoneから直接、iTunesStoreにアクセスできるとしたら?
携帯電話からダウンロードした楽曲の音質が悪くても
自宅のPCに繋ぐことで
高音質のものが自動でダウンロードされるとしたら?
映像についても、同様のサービスが行われるとしたら?


さらに、通信機能だけを持たない
全く同じ形のiPodが販売されるとしたら?


それらがどのような順番で生活に浸食してくるかは分からないが
Appleが本腰を入れさえすれば
今はiTunesStoreに肩身狭く並んでいるゲームたちが
瞬く間に莫大な利益を生み出し
ソフトのラインナップが充実していく様は、想像に難くない。


そうなると、iTunesStoreという独自の店を持っているAppleの端末は
ゲーム屋からみて、単にシェアの大きな携帯電話という位置づけではなく
ひとつの携帯ゲーム機という位置づけまで発展してしまうような気がする。


DSとPSPiPod。考えられない話ではない。



iPodのシェアだけではなく、もうひとつの危機感がある。
Appleのスタイリッシュへのこだわりだ。


かつてAppleRemoteという
iMac用のリモコンをプレゼンテーションしたとき
45個や42個のボタンが並ぶテレビリモコンと
ボタンが6つしかないAppleRemoteを並べていた。


ボタンがたくさんあるリモコンを操作するのと
ボタンが6つしかないリモコンで操作するのの、どちらがスタイリッシュか。
もちろん、後者である。
両手で操作する(あるいは片手で頑張って操作する)ウォークマン
片手で素早く曲を探せるiPodの、どちらがスタイリッシュか。
これも、もちろん後者である。


Appleは、製品開発において
操作している人そのもののスタイシッリュさに
かなりの重点を置いている。
これは携帯ゲーム機においても
潮流になっていくのではないかという思いがある。


DSは、ペンで操作するというスタイルが、簡単そうに見えたから
ゲームから離れていたユーザーをも引き込むことができた。
さらにWiiは、片手で操作することができるWiiリモコンがコントローラーだ。


http://www.nintendo.co.jp/wii/topics/interview/vol2/index.html


そういえば、ファミコンが出る前は
みんなパソコンにコマンドをタイプしていた。
それが当たり前だったのだ。


DSはとても面白いハードだけれど、ボタンも多い。
その上、両手で持たなければいけない。
ゲームをプレイしている姿だけを見たら
携帯電話の方が、よっぽどスタイリッシュに見える。


PSPを、映像を見るために使いたいのに、実際に使っていると
ゲームをしているように見えて嫌だという話も、よく聞く。


携帯ゲーム機における、この印象が
iPodにゲームがダウンロードできることで
変わっていくのではないかという思いがあるのだ。


さらに、アップルが出す携帯電話が、ゲームを見据えたものであるならば
ゲームの持つ暗い印象を、払拭するところからはじめるのではないか。
(mp3プレイヤーだって、昔は到底かっこいいものじゃなかった)




と、ほとんどが根拠の薄い戯言なんだけれども
なんかiTunesStoreにあるゲームって文字と
そこに配信されてるパックマンなんかをみて、ちょっと興奮しちゃいました
というお話でした。