白夜行

面白かった。
秘密の共有がもっとも強い結束力で
秘密を握るのが人より優位に立つ最も簡単な方法だという
いわば世の中の理を描くのに
こんなにも適した題材があったのか。
(誰も知らない、ただ確実に存在するラブストーリー)
こんなにも適した舞台があったのか。
(情報社会の黎明期)
そして、こんなにも適した表現方法が(小説)。


おそらくこの作者は知っているのだろう。
たとえ小説であろうと
紙に書かれた文字などは全て情報で
そこに書かれている以上の感情などはないのだと。
読者の勝手な想像なのだと。